創業時から掲げた理念①

多くの企業では、事業が軌道に乗った後や、組織が拡大したタイミングで企業理念を策定します。
しかし、私は2022年7月に独立し、個人事務所を立ち上げたその日から、2つの理念を明確に掲げてきました。


創業当初から理念を持つことは珍しいかもしれませんが、私にとっては日々の判断や行動をぶらさないための羅針盤となっています。
今回は、その2つの理念について、2回に分けてブログでお伝えしていきます。





For all stakeholders. 〜すべての関係者のために〜





若き日の学びが理念の種に

私が20代の頃、簿記や財務諸表の勉強をしていたとき、ある言葉に出会いました。
それは「会社というのは、存続するためのものである」という考え方です。

当時の私は事業経験がなく、数字を追いながらビジネスの仕組みを理解しようと必死でした。そんな中、この言葉は強烈な印象を残しました。
存続とは、ただ倒産しないことではありません。長期的に社会に必要とされ、存在価値を持ち続けることだという意味を含んでいます。
その気づきは、後の私の仕事観や経営観の原点となりました。





一人でも掲げた理念

やがて私は不動産鑑定士として独立し、個人事務所を立ち上げました。
スタッフは自分ひとり。営業、鑑定業務、事務処理、すべてを一人でこなす日々でした。
それでも創業時から、「関わるすべての人の利益になる存在であり続ける」という理念を掲げました。


なぜなら、事務所の規模や人数ではなく、その存在意義こそが事業の根幹だと信じていたからです。
むしろ小規模だからこそ、一つひとつの依頼に誠実に向き合い、信頼を積み重ねることが、理念を実践する最も確かな方法だと考えていました。





社会貢献の前提は「継続性」

私が考える社会貢献は、一時的な支援や目立つ活動ではありません。
地域や社会に長く貢献し続けるためには、まず自らの事業が安定的に存続していることが必要です。


存続とは、利益を出し続けることだけでなく、社会的に必要とされる存在であり続けることです。
そのためには、お客様だけでなく、取引先や協力会社、地域の方々など、関わるすべての人にとって価値を提供し続ける必要があります。
これが私の理念の中核です。





地域に根差す活動

サジェスト不動産鑑定の活動は、まず地域から始まります。
不動産鑑定を通じて地域の経済や暮らしを支えるのはもちろんですが、それだけにとどまりません。


地域に活力をもたらす活動として、地元スポーツチームのスポンサー支援も行っています。
たとえば、地元の女子バレーボールチーム「福岡ギラソール」やサッカーチーム「アビスパ福岡」のスポンサーとして活動を応援しています。
地域の若い世代がスポーツを通じて挑戦し、成長していく姿は、街全体に元気を与えてくれます。
私たちはそうした人々を支えることも、社会貢献の一つの形だと考えています。





地域から社会へ、そして未来へ

私たちの理念は、まず地域から始まり、やがて社会全体へと広がっていくことを目指しています。
日々の鑑定業務の積み重ねが信頼を育み、その信頼が社会的価値となり、さらに持続的な貢献につながっていきます。


そしてその循環を長く維持していくために、私たちは「存続する会社」であり続けることにこだわります。





真摯な姿勢を貫く

サジェスト不動産鑑定は、常に公正・中立な立場を守り、不動産鑑定の専門性を磨き続けます。
長く地域に必要とされ、延いては社会全体に必要とされる存在であり続けるために、これからも真摯な姿勢を貫いてまいります。





※このコラムは、代表者としての私自身の経験と理念をまとめたものです。理念はスローガンではなく、日々の行動と選択に反映されるべきものだと考えています。