福岡の二大私学にて寄付講座の「アンカー」を務めて ― 西南学院大学・福岡大学での最終講義を振り返る
先日、西南学院大学での寄付講座を終えてまいりました。前回の福岡大学に続き、今回も全14回にわたる講座の「トリ」という大役を仰せつかりました。
福岡を代表する二つの学び舎。それぞれのキャンパスで感じた熱気と、実務家講師として伝えたかった想いを綴りたいと思います。
洗練の「西南」と、躍動の「福大」
西新の赤レンガが美しいキャンパスに、自由で洗練された気風が漂う「西南学院大学」。
一方で、地下鉄七隈線から直結し、約2万人の学生がワンキャンパスに集う圧倒的なエネルギーに満ちた「福岡大学」。
立地も雰囲気も異なる二校ですが、教壇に立って感じる「次世代の真剣な眼差し」は共通していました。
「全14回の総仕上げ」という責任
両大学ともに、私は最終回の講師として、これまで積み上げられてきた13回の講義のおさらいと、試験に向けた具体的なポイント解説を担当しました。
鑑定理論という、時には難解に感じられる知識の断片を、一つの「体系」として学生たちの頭の中に整理して届けること。そして、合格という目標に向けて背中を押すこと。この「アンカー」としての役割は、実務での鑑定評価書の最終チェックにも似た、心地よい緊張感がありました。
集中が生んだ「静寂」というエール
福岡大学の講義では、最後に質疑応答の時間を設けましたが、会場は静まり返ったままでした。
実はこれ、西南学院大学の時もそうだったのですが(笑)、決して関心がなかったわけではないと感じています。試験直前の大事なポイントを一つも漏らさじとペンを走らせ、私の言葉を必死にノートに刻む。その圧倒的な集中力ゆえの「静寂」だったのだと受け止めています。
質問が出ないほどの熱量で講義を受け止めてくれた学生たちの姿に、私自身も鑑定士としての原点を再確認させられました。
地域社会の未来を担う君たちへ
不動産鑑定士という職業は、街の「価値」を適正に測り、社会の安心を支える仕事です。
今回、福岡の知を代表する二つの大学でバトンを繋ぐ役割をいただけたことは、私にとって大きな誇りです。講義を聴いてくれた学生の中から、いつか一緒に「福岡の街づくり」を語り合える仲間が生まれることを、心から願っています。
最後になりますが、このような機会をくださった両大学の関係者の皆様、そして最後まで共に走り抜けてくれた学生の皆さんに、改めて感謝申し上げます。

